『不登校』『甘え』『母親依存』一見ネガティブに感じる言葉ですね。
不登校は本当に甘えが原因なのでしょうか。
母親依存の何がいけないのでしょうか。
どう対応すればよいのでしょうか。
そもそも、母親に全てを任せておきながら、依存はいけないとはどういうことなのでしょうか。
教師からのスクハラと同級生からのいじめで、小学校3年生から中学3年生までの6年間、毎日長男と共に学校へ登校する中で見出した、不登校克服までのほんの一部ではありますが、書いてみようと思います。
今まさにお子さんが不登校になってしまったという方にも、少しでも参考になれば幸いです。
今回は少々毒舌ですが、優しい母親のままではなめられるので強い母になれるように頑張った記録だと思っていただけたら幸いです。(笑)
Contents
不登校は甘えじゃない!?
不登校は甘えだ、という人が居ます。
どこが甘えなのでしょうか。
教えてほしいです。
人格を無視されて、スクハラやいじめを受けている場所から逃げたなら、それは正当な権利の行使だと思います。
甘えているのはハラスメントを行いながら守られる教師や、いじめを野放しにされる子供の方だと思います。やっていいことといけないことくらい、分かるはずなのに、相手の心が壊れるまでコソコソ隠れてハラスメントやいじめをするのです。極悪です。
もう一度いいます。そんな人間たちから自分を守るために逃げた子供の、どこが甘えていると言うのでしょうか。謎です。
理由があって逃げることは甘えではありません。
自分を大切にし、守りましょう。
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さて、もう一つ。
理由が分からない不登校はどうでしょうか。
明確な理由がないにも関わらず、学校へ行こうとすると苦しくなったり、学校へ足を向けようとするとひどく不安になったり。
これは甘えでしょうか。
風邪を引いたら休む。
怪我をしたら休む。
では、不登校は?
……休みましょう。
回復できる勇気が湧いてくるその日まで。
ただのサボりなら、家にいることに飽きて、居場所を探して学校へも再び行くことでしょう。
不登校であるなら、まずは休息し、それから回復に向けての道筋を考えていけば良いのです。
不登校の子供を守るために母親がすべきはギロチンシャットアウト!
ギロチンシャットアウト。なにそれ、美味しいの?(笑)
長い間の、長男との不登校克服の生活の中で、これだけは外せないということがありました。
不登校だからといって引きこもって暮らすわけにはいきません。
楽しんだり、トライしたり、休憩したり。生活をするべきと考えます。
その中で現れるのが、
『こんな時間に子供を連れ歩いて…』という非難するような眼差しや
『駄目な奴らめ』という気持ちが見え隠れする周囲の言動。
公的機関や他人、家族からの【母親攻撃】。これはまさに、いじめの構造に等しいのですが、そんなものを毎日毎日浴びせられては、回復できるものも回復できません。
母親のそばにいる子供は、母親と同じように彼らの視線や言動にさらされているのです。
そんなことをする人々を許すことはできません。
母親は不登校の子供をどう守るかを考えて、時には非情な選択をしなくてはなりません。
つまり、不登校であることを攻撃してくる相手は、他人であっても、権威あると言っている人であっても、家族であっても……ギロチンシャットアウトです。(笑)
それくらいしなくては、無礼な輩は去りません。
子供の心を傷つけ母親を傷つけても、自分は普通に生きているから非難して当然だと思っているような人は人生から即排除です。
『事情があるんだな』と考えることのできない人間なのです。
そんな相手は大人の顔をした、ただの無礼者です。
【有効なシャットアウト方法】
・非難の目を向けてくる相手には『冷たい視線返し!』が有効です。相手より一秒長く、視線をそらさず相手が向けるのと同じ視線を返しましょう。
・母親の人格を否定してくる相手には『出禁』です。生活の中から一時的にでも良いので排除しましょう。助けてくれる人が側に居てくれるに越したことはないのですが、居ない場合は母親が頑張るしかありません。
映画の『極妻』よろしく姉対応するか、同じ空間にいないようにしましょう。
・子供が心穏やかに暮らせることが大切です。それを大切にしない人は、子供の不登校の回復には必要ではありませんし、余計な雑音は排除すべきと考えます。
子供が信頼し、頼っていける人に、気持ちを受け止められてからが成長です。
不登校での母親依存は必須でOK!
『母子分離』という言葉に一方的に騙されないでください。
不登校になってすぐに、母子分離ができるはずはないのです。
まずは子供の心を回復させなくては、次に進んでも何の意味もないことになります。
子供の、不安からくる行動を『甘え』と捉える愚かさ。
大人でも愚痴や泣き言を言うのに、子供にはそれを許さないのは大きな問題です。異常な思考だと思います。子供自身が傷ついて見失った自分の気持ちを取り戻し、再び自由に行動できるようになるまでの見守りの時間をなぜ否定するような意見を持つのでしょうか。
似たようなことは幼少期の子育てにもあります。
・赤ちゃんのときには抱っこは駄目。甘えぐせがつく。
・幼児期からの過保護はだめ。自立できない。
色々な考え方があるとは思いますが、極端な我慢や、押さえつけ、虐待的無視などは論外です。
【不登校克服の思考の仕方】
・自立するプロセスをきちんと計画して持っていれば、一時的な甘えなど問題ないのではないでしょうか?戦略的な回復への導線を忘れずに自立の道を組み立てていけば良いのです。
・守られずに育った子供は、人をおとしいれ、傷つけても平気な人間に育つのでは無いでしょうか。
・苦しい思いを抱える子供が母親に甘えられないなら、誰に甘えれば良いのでしょうか。
・不登校になってすぐに母子を引き離さないことが大切です。引き離そうとする行為は子供の心を認めず拒否することです。子供も母親も合意のもので、納得する方法と時間の長さで、徐々に離れるようにしていってください。
・子供の心に寄り添うって別に上っ面だけの綺麗事ではないです。回復する段階で足を引っ張ってくるものとの闘いであり、命がけの護りごとです。子供を守り抜く覚悟を決めましょう。
一見、子供が甘えているように見えるからと言って、
『母親依存だ』
『母子分離せよ』
『母親が甘やかしているからだ』
などという態度や言葉に心を揺らしてはいけません。実際に子供と接していないにも関わらずそんなふうに言う相手はギロチンシャットアウト!です。
自分の経験から言う相手には『参考にします』。それでいいのです。誰もあなたと子供の不登校や未来について、肩代わりも、サポートも、しないのですから。
母親が真に信頼のおける人からのみアドバイスをもらい、子供と相談して、行動の方針を決めれば良いのです。その中で、非協力的であるにも関わらず、人格を否定してくる人は、最低限、問題解決まで切り捨てましょう。
不登校の始まりで、子供が母親の側を離れようとしないときに、無理やり引き離したり、こどもの気持ちを拒絶しないことが大切です。子供の思いや心を無視するということは、その子供の不安の全てを子供に抱えさせることになるからです。
持ちきれない不安な気持ちを持たされたまま放置されるのは、子供にとって回復できない心の傷になる可能性があります。
もし、既に子供の心を拒絶してしまった…、まだ間に合うなら回復したい…、と思う時は『私の行動は間違っていた。あなたの気持ちを理解したい。一緒に考えたい』『ごめんね』と伝えましょう。そして、全身全霊、命がけで子供を守り抜き、回復させていきましょう。
一貫した考え方で行動し改善させる内容は、常に子供と共有すべきです。
そして、何よりも大切なことを子供と『約束』してください。
共に命を守ること、気持ちを尊重すること、あなたが大切だということ。辛い時は頼って良いんだということ。それを忘れないでと何度も伝えましょう。
子供が子ども自身で自分の命を守り、他人を物理的にも精神的にも傷つけないことが大切です。辛いなら一緒に支え合って回復を目指していけば良いのです。
だから、不登校からの回復のスタートを切る前の大前提、【母親依存は必須でOK!】なのです。
不登校を楽しんで今日できたことを喜ぼう!
不登校の子供と家の中でどう楽しく暮らすかを考えながらも、長引けば長引くほど、母親の心にのしかかる不安と負担感が大きくなります。
どんなに母親が頑張ったとしても、最終的に回復に向けての行動を決めるのは子供です。子供が自らの意思で自分の行動を決定していくことで、ようやく回復するのです。
そんな時間が続く時は、不登校の時間を利用して子供ができることを伸ばしましょう。
日々継続して子供を支援することで、時には不登校のはじめには思いもよらなかったような改善が見えることがあります。
もちろん長年カウンセリングに通っていることも理由としてあるかもしれません。
子供が自分の力で選び取ったり、改善したり、新たなことを始めたり、今までできなかったことができるようになると、子供の大きな自信につながることがあるのです。
子供が楽しそうに活動しているときの感動は母親にとって何にも代えがたい喜びです。
それだけで、人生勝った!とか思っちゃいます。
でも、晴れの日もあれば雨の日もある。その日その時を、子供とともに一緒に歩くことで、少しずつ前に進んで行けるのです。
回復する未来を諦めないで日々を過ごしましょう。
今日できたことは今日の糧として、明日のことは明日に任せ、多くを望まず、着実に。そんなふうに子供と一緒に成長していけたら、最高ですね!
最後に
今回は子供の不登校を支える6年の間に感じた、不登校の始まりの母親と子供の心の持ち方について書いてみました。
その時間の中で出会った厄介な人は、助けもせず口だけ出して言い逃げする人でした。
そんなものに振り回されることの無いように、強い心で子供を守り、優しい心で向き合えたなら、母親の本気のサポートは子供の心に届きます。
辛くても笑顔で居ることも時には必要です。でも、一緒に泣いたり笑ったり、人間としてお互いに成長するための努力を積み重ねる日々にしていけたら、きっと子供は自分の進むべき道を見つけ、その場所に回復していくでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。